まぶた/小川洋子

まぶた

まぶた

まぶた (新潮文庫)

文庫の表紙はホラーだな…。なんか…。そりゃあ内容はある意味でのホラーだけど、それもかなりのホラーではあるけれども、文庫の表紙を見せて「なんて言うかホラー」って言って想像するたぐいの怖さではないわけで。
執念って言うと力強すぎてなんか違うんだよな。狂気ってのも力強すぎる。そういう面をみんな持ちながら暮らしているんですよ、みんな持ってる一面なんですよ、ということなのか。ちょっとクローズアップするから小さな恐怖を覚えるだけで、特筆すべきおそろしい空気ではない…と。んーでも怖いよ…。語彙の少なさが悔やまれるなあ。基本的に静かで淡々とした空気が流れてるからかなあ。グロと言ってしまえばちょっと説明は出来る(笑)。それもまた違うけどね。そう言えばやはりこの人は食べ物に関して何か思うところがあるのかなあと思ったお料理教室。