黒と茶の幻想/恩田陸

黒と茶の幻想 (Mephisto club)

黒と茶の幻想 (Mephisto club)

黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫) 黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)

こういう「一つの事象を異なった視点から描く」ことが出来る人を私は尊敬しているのです…。人と人との言葉の通じなさ、理解のし合えなさ、そういうもの。だって同じ人が書いてるのに四人とも「自分の世界が全て」なんだよ。当たり前なんだけどそれを当たり前に書けるのが尊敬なのだ。素人には出来ない。そりゃ素人じゃないから出来てるんだけどな。この場合の前者の「素人」は、職業の話ではないからな。こういう、敢えて違う意味合いで同じ言葉を使うってのはしっかり説明するべきなんだろうと思いつつ、自分の備忘録なのでいっかなーって気になって終わる、のがパターンです。閑話休題
<他作品のネタバレ含む>憂理は憂理なんだよなー?三月が一番外側なのか、麦の海は作中作が出た形なのか、そうすると黒と茶に出てくる憂理はどうなるのか、と憂理だけに絞っても何が何だか状態。更に「待っている人々」の黒と茶がこれだろ!もうお手上げです。そうそうこういう「あれを読んでおくともっと楽しいよ!」があるから私は恩田陸を出版順に読むことにしたのよね…と改めて思い出しましたが、またそろそろ三月を読み返そうかなと思うあたり本当に記憶がやばいんじゃないかと思います。記憶って言うより注意力の問題だよね。気にしてない部分、死角の部分、なんだからしょうがないとはわかってるのだけど。こうやって何度も読み返させられると段々嫌いになりかねないから注意が必要だ(笑)。踊らされる自分かっこ悪いんじゃね?ていう自意識から生まれると思われる。気にしないで生活できない性格なのだよ…。端的に言えばなんでもぐぐる。そういう感じ。</ネタバレ>
<ネタバレ>薪生の利枝子に対する思いが、印象強いかな。身勝手と言えばそれまでだけど。私のものになったあなたはあなたじゃないの的な。彰彦は素直で繊細だなあ…。(´ー`)な顔で見守りたくなるのは非常によくわかる。そして節子のように私はなりたい。(笑)</ネタバレ>
追記。sugeeeeeeeeeeee!!(´Д`;≡;´Д`) ここは素晴らしいインターネッ(ry
恩田陸三月シリーズ相関図 http://tacet.milkcafe.to/ondariku/world.htm