ねじまき鳥クロニクル/村上春樹

村上春樹全作品 1990~2000 第5巻 ねじまき鳥クロニクル(2)

村上春樹全作品 1990~2000 第5巻 ねじまき鳥クロニクル(2)

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

再読。多分5年前とか…?高校の頃に読んだです。なぜなら村上春樹コーナーであまり借りられずいつもそこにあったから…(笑)。一読で全然わかんなくて再読してもちんぷんかんぷんで、絶対もう一度読む…!と決意したままー…かな?きっとおそらく。…で、何がそんなにわかんなかったんだろうねえ。(笑) 何がわからないのかもわからないぐらい、全く意味不明理解不能だった記憶はあるのですが、今になると何がそんなにわからなかったのかがわからない。大人になってしまったのですかね。さみしいことですが。
大人と言えば、昔…まあそんなに前でもなく割と遠くない最近までですが、男女の生々しい関係的なものが苦手で受け入れにくかったですよ。ええ私にもかわいい頃はありました(ぼうよみ)。ほんとにそんな前でもないような頃まで苦手だったんだけど(笑)。下ネタは平気なので(好きという話ではない。好きじゃあない)、日常の会話で困るようなことはなかったですが(男子が多かった学生時代)。しかし「下ネタ好きじゃない」以上に「男女(略)苦手」。下ネタはしないけど出来るけど、後者は出来るなら避けて通りたかったという違い。何が言いたいかっつーと、ねじまき鳥は他の村上作品に比べてそういう面が薄くて、当時の私には読みやすかったのだろうと再確認したのです。他の本は、わかんなくても特に読み返さなかったし、スプートニクなんて途中で放り出してるし(笑)。ノルウェイで、<ネタバレ>僕と直子、緑はともかくレイコさんは本当に理解できなかった。</ネタバレ>今も別にそう好きってこたーないのですが…。ただ読むことなら可能っていう当時から、文字ではなく意味のある文章として読めなくもないってぐらいの進歩…?(小さい)
しかし私は何がわからなかったのかなあ。妻が出て行った事へのあれだとか兄とのそれだとか間宮中尉の話とか笠原メイとか、その辺は別に、最終的には落ち着くべきとこに落ち着く…と思うのだけどなあ。主人公の現実と歴史とのキーワードの一致?なのかしらん…。当時の自分が一番謎です。