世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

村上春樹全作品 1979?1989〈4〉 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

地図…?と首を傾げたら全集の方にはありました。(解説が読みたくて取りあえず全集も読んでる)
<ネタバレ>
で結局世界の終わりの彼女は誰なの…!?と思った。特定の誰かを匂わす文章を読み飛ばしてないと言い切れない子なのでどきどきするぜ。特定の誰かではないというのならそれは安心して受け入れます。ぐぐればいいのか。いやでも意外に感想しっかり書いてる人って見あたらないもんだよ…。俺然り。(…)
毎度同じ事を書いているけれども、「影」だとか、そういう設定を読み手が取りあえず受け入れてしまうってのがすごいのだよなあ。なんだっけ…対象のわからないものについて描写することから始まると読者はいらいらする/混乱する?だっけ?どこで見たのかと思えばふと文章探偵だとさっき気づきましたが(笑)(違うかも)、その指摘は非常に的確だと思うのです。少なくとも私はそうだ。だから日記の書き始めとかでもすごい悩む(割に活かされない)のだけど、獣の話とか唐突に始まってるとしか思えないのに何かが違うのだろうなあ…。何だろうなあ…。計算士とか何だよって話じゃん。エレベーターがどうしたんだよっていう。それは私が楽しもうという姿勢で入ってるかどうかの違いもあるかもですが、でも斜に構えた姿勢でも唐突に思っても取りあえず受け入れられたから、すごいと思ったのだよ。村上春樹すごいなあと思ってなかった当時の話。
</…ネタバレ?>