江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼

江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼 (光文社文庫)

江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼 (光文社文庫)

ぐぐったら前者はかなり評価高いのね。乱歩はどんだけ「片輪者」好きなんだ…て思いながら読んでいたのことよ。同じモチーフ、題材、が繰り返し書かれても怒らないのが当時というか逆に「得意なもの何度でも書けよ」って感じなのかしらん。乱歩が変態すぎ(ほめてます)て今だと間違いなくPTAに怒られてるよなあ…て思いながら読んだけど、なぜ、「今は怒られる」のか、考えると不思議というかよくわかんないなあって気づいたところ。うーんでも例えばマッパで生活していたのに服を着るようになりましたみたいなこともあるわけだし「昔は平気だからって『変わったのがおかしい』と言い切る」のも変なのか。乱歩が怒られるよなあと思える現在を肯定してるわけじゃないですよ!無条件に批判できるものでもないんだなって思いなおしただけで。
「猟奇の果」は…「gdgdで収拾つかなくなった」話を解決するため「急遽明智を出す」というのが、「こんな探偵ありえんwwwご都合主義wwwストーリーのためのキャラだろwww」といったことを外から言われるまでもなくまさにそのために存在すると明言されてるようでちょっと面白い。事件の犯人と思しき人物を探すため、街中をうろつきまわって数日、その人を雑踏の中で発見!とか明智超鬼才。
「探偵」を「する」という使い方が、今は言わないなーと思う。「調査をする」みたいな使い方で、もちろん身分・職業としての用途もあるので、「明智探偵が事件を探偵する」という文章もありうるわけで、とても興味深いわけで。