火輪の王国/桑原水菜

火輪の王国〈前編〉 (コバルト文庫―炎の蜃気楼〈15〉)
炎の蜃気楼シリーズ(16) 火輪の王国(中編) (コバルト文庫)
炎の蜃気楼シリーズ(17) 火輪の王国(後編) (コバルト文庫)
炎の蜃気楼シリーズ(18) 火輪の王国(烈風編) (コバルト文庫)

そんなわけで読んだ。前の途中までを寝る前に読んで、朦朧と目が滑るようになったので寝て、中まで読み終えた後いわゆる相互利用可能な自治体の一館に揃ってるのは確認していたので走って(比喩)、どーんと借りてきた。「この棚にあるよ!」ってとこを3回見ても見当たらないどころか桑の字すらないので棚整理してるお姉さんに意を決して「あのう コ バ ル ト 文 庫 も文庫の棚なんですか…」と確認したら「 子 ど も の 本 として(場所)にあります」って返ってきた。端末のうそつき!!コバルトって口にしたくないがばかりにさまよってたんだけどそんな一時の恥は気にせずさっくり聞いてりゃよかった…。でも「探してる本がないんです」「なんですか」「炎の蜃気楼」って会話をしなくて済んだのはよかった。慣れない図書館は慣れない本屋より迷宮。
かんそう→死体に換生ってそんなんアリかよぉぉぉぉぉおお!!!!!!!!!!!
と言いたい。まず言いたい。確かに「直江信綱」という存在には橘義明という宿体は400年のうちの一人でしかないけれどこの炎の蜃気楼を読んでいる人と「上杉景虎」ではあるけれど仰木高耶である人にとっては橘義明である直江信綱が必要なんだというこのストーリー上のジレンマはどうするのかなあと思っていたら、開崎が出てきてしかも高耶その人がものすごい勢いで流されていたので橘義明関係ねぇぇぇぇえええΣ(´Д`) 普通に開崎で続きですか!と思いきやただの人形で、車椅子に遮光目的のサングラスってどんな病弱ですかと思ったら橘義明 本 人 (元死体)!!!すげえ…一億総ホモにならないのがしょぼい本と一線を画する一因であることは間違いないと思いながら読んでいた俺に「取りあえず都合よすぎ」っていう一因がきた…。「緻密な構成」と「ご都合主義」の境はどこだろうと考えさせられる事件。(ぼうよみ) 日光でも思ったね。ご都合主義じゃんと一笑に付すほど安い話だと思っているわけでもないんだけどね。