パラレルワールド・ラブストーリー/東野圭吾

パラレルワールド・ラブストーリー

パラレルワールド・ラブストーリー

だんだん「その手使っていいならなんでも出来るがな」という気分になってきました。いろんな、このあとに書かれたフィクションもいろいろかじってる現代で読むから「技術」だけを主題にされると首を傾げるのかなあと思うようにしていましたが、「技術」がなんであれ(例え現代で読んでも斬新で画期的なものでも)「技術」の蘊蓄を読むために本を開いているわけじゃないんだ、とゆーことかな…。変身とか分身とか。トリックで一編、ということなんだろうけど、そのトリックが伏線あからさまでカタルシスを得られない、のだな。宿命が評価できるのはオチが読めるメイントリックと呼ぶべき部分以外でカタルシスがあるからですな納得。