ルール/古処誠二

ルール (集英社文庫)

ルール (集英社文庫)

何度読んでもだめです。ていうか結果知ってるだけにカウントダウン的なものが。という話は以前にも書きましたが。改めて読むと、この頃はミステリーに近いんだよなあ。このあといつまでが語り手信用できなかったり事実と思っていることが誤認させられている場合がある作品か、とゆーのはそれだけでネタバレなので敢えては口にしませんけれど。
やはり「今」、の時期に読んでおくべきかなとは、思うのです。よ。戦争についてどうとかこうとか、上っ面でもそうじゃなくても何か言えるような心境にすらならないめった打ちだけど、と入力したら誤ってめった鬱って打っちゃったよなにも間違ってないよ。戦争をもう絶対やっちゃいけないだなんて当たり前のこと、言われるまでもなくみんなわかってるんだ。
「中隊長殿」に傍点がついているのは、発した人を強調するため?ですよね?初読時からずっとそう思っているのだけれど確信が抱けない、とゆかこの終盤「だから夜行軍だった」あたりから何転させられたかわかんないし叙述とゆか視点が信用ならないわけだし俺は動転しているし自信がない。鳴神中尉いいぃいぃぃいいい(´;ω;`)とゆーような視点もあるけれど(だって「見てくれが決して悪くはない」んだよ!)読んだ直後はめった鬱いや打ちなのでまた今度。

 忘れるわけにはいかない。
 明日熱が引いたとき、背負われたことも彼の背中で無様に羽ばたいたこともすっかり忘却しているだろう自分を想像し、鳴神はその罪深さに押し潰された。

中尉はボウズ山の出来事を覚えていたりいなかったりするよね。いや厳密にチェックしながらは読んでないんだけど。諫早と長崎(螢@麻耶)ほどには。