メルカトルと美袋のための殺人/麻耶雄嵩

メルカトルと美袋のための殺人 (講談社文庫)

メルカトルと美袋のための殺人 (講談社文庫)

シベリア急行を最後に持ってきたのはメルを今鏡事件発端の地へループさせるため…という解説は美しいな。唸ってしまった。
木更津は過去も未来も道化として受け取られることを決定づけられてしまったわけですがメルは過去にしか生きられない男なのだよなあ。
メル美袋うゆー木更津香月という面々を並べたとき相関図で繋がるのはメルばかりであることを思うとやはりこれはメルシリーズなのですねとさっき思ったので書く。ノスタルジアで、フェア・アンフェアをしっかり念頭に置いて書いてるメルがちょっと愛しい。(笑)