阪急電車/有川浩

阪急電車

阪急電車

断っておきますと好きですよ、すごく好きなんですよ、というところを毎度書いていますが、うううんいやあのね聡明で頭の回転が速くて他者の発言の真意を本人以上に察し汲み取りうまく立ち回るそんな人が、そんなにもたくさん電車という閉じた小さな箱庭に存在されるとちょっと辟易というか…。座るのを妨害されたねーさんが翔子でショウコの「真意」を「察して」っていうあたりでなんかもう結構うーん…。ミサに時江に翔子に圭一に、ちょっと多すぎかなと思うです。春名とか冬原とか小牧とか、1キャラにしとくぐらいがいいんじゃないかなあと。あーあと前述3名は、「相方と付き合いが長いから」「好きな人のことだから」みたいな敏い理由が一応あるのも大きいかもしれない。舞台からしてフィクションだし(こっちのが大きいか…)。レインツリーもそこんとこがだめだったんだよなあ好きだけど。
思ったよりでろ甘砂糖だーだー転がりまわりたくなるような恋愛小説!…じゃないのが拍子抜けました。(笑) 覚悟して開いたんだ。