メフェナーボウンのつどう道／古処誠二

メフェナーボウンのつどう道

書いたのに消えた…。
古処作品としては、結構なんというか控えめな重さというか。
心の色は赤十字っていう言葉を最初読まされた読者の感情すらも静子と一緒にひっくり返す文章がとても見事でありますよな…。ものすごくしっかりひっくり返されるので、本当に心に重く刻まれるのですよ。静子視点なので、静子の予断（と言ってしまう）が事実であるように受け止めてしまう読者をきちんと想定して書いているなあと。いつも思いますけれど！