夜のピクニック/恩田陸

夜のピクニック

夜のピクニック

夜のピクニック (新潮文庫)

じらしやがって!!!!と思ってたのでようやくたどり着いて満足です。(笑) おもしろかったー。恩田陸の青春ものは久しぶりなのじゃないかしら。うーんまあ、あざといとかいい人しか居なすぎとか、そういう感想もなくはないけれど、そういうものだとして楽しんだ場合にとてもうまく出来ているよなあと思うのですよ。
しかし本屋大賞ってすげえなあ…読んでる人の量が格段に違うのね。おもしろいと作家読みするのは誰に言われたでもなくもうずっと昔からの習慣なので、取っかかりに○○賞っていうのはわかるんですが桁違いすぎるからそういう読み方をしない人も多数いるはずで、そういう人は逆にどうやって日々過ごして本を読んでいるのかとても気になる。
いつ出てきても、女子の描き方がひやっとするほど的確というかなんというか。意地が悪いぐらいある側面をきっちり描くよなあ。クラスの女子とか、友達関係面々とか、母親たちとか。どんなに逆立ちしても私は男子にはなれないので、男子の描写は「あーわかる」とは思ってもぎくっとするような心境にはならない。