巷説百物語/京極夏彦

巷説百物語 (怪BOOKS)

巷説百物語 (怪BOOKS)

巷説百物語 (角川文庫)

随分年期入ってるなと思ったら初版だった。そりゃあすごい。再読…2回目…いや3回目?多くても4回目だと思うのですが。巷説はあんまり読んでないはず。
形式としては一番最初の小豆が好きかなー。確か最初に読んだときもそういう感想だったはず。「名前は同じ、細部は同じ、しかし違う話」。どこが好きかと言われると難しいんだけど…。考えていることがまったく通じていない(けれど会話は成り立っている)様を描いた話が好きだからかなあ…。…似てもいないし全然違うか。一つのことに対して二つ以上の物語を破綻せず描けるのはすごいなあと思うところが似てる…気がする。
憑物落としより遙かに読みやすいのは改めて読むとしみじみ思う。(笑) あっちは短編集でもキャラありきって感じですからねえ。長さだけの問題ではない…。