ルー=ガルー/京極夏彦

ルー=ガルー ― 忌避すべき狼

ルー=ガルー ― 忌避すべき狼

ルー=ガルー (トクマ・ノベルズ)

何年か越しにようやく読了…。出た当初から借りてはページを開かずに返却…を何度繰り返したかわかりません。何度家に持ち帰ってるかわかんないのに1ページも読んでなかったというおそろしい話です。長かった…。意味もなく長い道のりだった…。京極シリーズ長編すら2冊も出ている…(爆)。
読み始めてしばらくは「本当に京極夏彦を読んでるのか?」と首を傾げることがしばしば。江戸でも明治でも昭和でもないから…てのもなくはないでしょうが(笑)、設定が公募なせいかどことなくありきたり感があって、そこが「ナツヒコ…?」と首を傾げる所以かしらねー。と思いつつ読み進めてたら途中からは思いっきり京極でした。序盤でも神埜が話してるときは夏彦以外の何ものでもない…!ていう雰囲気だったけども(笑)。あと不破の独白。牧野のキャラ。こう挙げてくと確かに京極なんだけど、でも序盤は本当に京極読んでます感が希薄だった…。
このオチはつまり憑き物が落ちてないのですね…!と思った人の数。的な…(笑)。その辺を考えるとある意味これ不条理話ですよな。リアルだと言えばそうなのかもしれない。