スイス時計の謎/有栖川有栖

スイス時計の謎 (講談社ノベルス)

スイス時計の謎 (講談社ノベルス)

再読。マレー鉄道もだけど、案外覚えているのだなー、と思った。しかしやっぱり表題作の論理解は、「ない」ことから導き出す美しさは理解できるんだけど「なるほど!」と膝を叩くほどは腑に落ちない…。だめだ…。

「時間は過去から未来へと川のように流れるものじゃないのか? 現在はその川を下っていく笹舟みたいなもの。俺には、それが一番適切なイメージに思える。」
「それだけのものでもないやろ。子供か、お前は? 現在はおろか、未来の中にも過去はある。やり直せることを、やり直せ。」