耀変黙示録4-5/桑原水菜

炎の蜃気楼シリーズ(33) 耀変黙示録 4 ―神武の章― (コバルト文庫)
炎の蜃気楼シリーズ(34) 耀変黙示録 5 ―天魔の章― (コバルト文庫)
わたしこの人すきなんだろうなあとは30数巻にたどり着く前から薄々感づいていましたけどこの「今」になってちあきしゅうへいって名乗る姿にげふってなりました。
読者がこだわる現名は四百年のうちの一宿体でしかないという橘・直江のときに書いたジレンマと、千秋も同様であると思ってたんですが、一回換生したのにそこで千秋を名乗るという長秀本人の心境はともかく地の文は「千秋」で風貌の描写もない(風貌千秋ならば納得もするけれど、という話)そんなところを見るにもしかしてジレンマはないのだろうかと思い始めたこの頃です。この頃?直江は阿蘇美奈子事件(事件…)後である、高耶とやっと和解 他 に至った宿体である、というところで四百年のうちのひとつでしかないはずの宿体に拘るジレンマを解消したと思っていたのですけど、千秋にはそういう描写がなかったよなあと…。まーそもそも千明長秀さん自体が言い方悪いですが非常に都合のよいキャラクターというか強いし自立してるし自由だし束縛されるものはないしでも景虎へは好意を抱いているし長秀か 高 坂 か って便利さですからね…高耶にとっては長秀は千秋であるという理由ですかしら、となるとそこまでげふってしないかな…。千秋って名乗られて地の文がその前のまま長秀だったらげふってしただろう。
そういえば別に千秋に限らず霊体の姿かたち風貌容姿を描写する文ってないかな。記憶にないだけで読み流してるかもしれないけどうーんそうするとこの段階で千秋と書かれる霊体の外見がどういうものかはわかんないのかー。