邪魅の雫/京極夏彦

plumed2007-02-09

邪魅の雫 (講談社ノベルス)
やーーーーっと届きましたよ!もうなかなかどころか全然来ない。所蔵数は結構あるんだけど全然待ち人数が減らない。届いてから返却されて次に回るまでのスパンが長いんですな。こんなのちゃちゃっと読んじゃえようヽ(`Д´)ノと思って、結構真面目に読んで1週間で返したので割と有料利用者だろうと自負。
「これは宴と同じにおい(=人物覚えきれない、私の憑き物落ち切らない)がする!」と、読み始めてすぐに思ったそのとき、ポストイットと目が合いました。という写真。(笑) 人物の初登場シーン(会話に名前が出てくるだけ含む)に貼って、名前を書き込む…という作業を続けた結果、読み終わる前に事件の内容が理解できるという 人 生 初 の体験をしました。この形式(ねたばれなので伏せて書く)で初読ですっきり理解できたのが初めてだよ!超真面目で熱心な読者みたいですね。自分でびっくりします。付箋面倒で途中増やすのやめたりもしたんですが、そうするとまたわかんなくなって付箋最終ページから今読んでるとこまでの間を延々うろうろする羽目に陥るのですよ。「Ctrl+F…Ctrl+F…_| ̄|○」てぶつぶつ言いながら。(爆) おかげで…はがすのは面倒でしたが…澤福の亭主とか通報者のおばさんとかそんな人まで名前を書いてしまいましたが…(´ー`)(笑)
まー、つうても京極って話の構成があれ(どれ?)なだけで、読者に挑戦的な難解なトリック(><)とかがあるわけでもないですからね。

「真逆、其処まで──」
しないだろう。いや、するかもしれない──のか。

的な思いを勝手に抱いてしまうだけですからね。(笑) そんなに、都合のいい…ていうか複雑な要素が重なり合って事象が組み合わさってる事件が一つにまとまるとかそういう「きれいにまとまる」事態をフィクションとして作り出すはずがない、フィクションとして描くからこそ現実以上にリアリティがあると呼ばれる現象が展開されるはず…と、思ってしまう読み手の問題っつーか。

怪しい者は怪しくなく、怪しくない者が怪しい。怪しいけれど怪しくなくなった者は怪しく、怪しくないけれど怪しくなった者は怪しくない。
@文章探偵

まさにこーゆう、「定石」。それを踏まえると混乱するし、踏まえないと結構普通に理解できるんだよね。蘊蓄は長いけど。(笑) 犯人側の独白的な章もあるし今回随分親切だった…。今回に限らないか。でも陰摩羅鬼ではしょんぼりしたけど今回は蘊蓄も結構満足!したし、普通に楽しんで読みましたよという感想であります。
…さて、誰が出てきたんだっけな…何読み返そうかな… λ... <(笑)