四畳半神話大系/森見登美彦

四畳半神話大系

四畳半神話大系

ちょうおもしろかった…!文章のテンポがいい、各章の構成もいい、一冊通しての構成も秀逸、これはすごい!すごいよ!と大絶賛したいですこれはすごい。

どの部分も一文一文大好きなのですが、

 私は断固として目をつぶらぬ所存である。
 でも、いささか、見るに堪えない。

強いて挙げるならこれだね。繰り返し出てこられると印象強いってだけで、こういう文章大好きなのでどこもかしこも大好きだらけで本当に困ります。
<ネタバレ>2章目の時点で「ああなんだこういう構成か(´ー`)」と思って、3章目で少々飽きてきましたが、いやあそう纏めるとは思わなかったぜ。しかも、洗濯機から消えた下着の謎とか無駄に解決。蛾も、なんかあるんだろうと1章時点で思ってたけど、こう解決するとはさすがに想像の範囲外!
どんな設定だろうと必ず同じメンツが何かを繰り広げ、小津とは腐れ縁の親友で、明石さんとはくっつくのだなあ。と思ってたとこでのラスト、4章を終えて(正確には終わってないけど)全てを悟った気になってた最後にまたがつんとやられました。あれで評価更に跳ね上がりました。すげえよ…!!</ネタバレ>
いやー…大変おもしろうございました。これ世間的には遅いのかなあ…。その場合はアンテナ低いのが悔やまれる…。まあ去年1月ならまだ全然早い方だと思うほどにはかなり色々逃してきたからいんだけどね。